ポケットモンスター+ルビー・サファイア+

ついに2002年11月21日、ポケットモンスターの最新作である、
「ポケットモンスター ルビー・サファイア」が発売された。

そのルビーサファイアについて、ネタバレも含めて(と言うか含めないと成り立たない^^;)
いろいろ感想なりなんなり述べていきたいと思います。


     物語の舞台

マップ提供:真理瑠さん@トキワの森の小屋

これが、今回の物語の舞台である、「ホウエン地方」です。
首を左に倒してこの地図を眺めると九州地方と似ていることから、
九州地方をモデルにした、と言う説がほぼ決定的な物になっています。

ところで主人公は、ホウエン南西部のミシロタウンから出発します。
今回、カントーやジョウトとは離れているという設定のために、
カントーやジョウトには行くことが出来ないようになっています。
では、今回のポケモンにおいてどのようなことが変わったのか、と言うことです。




     ポケモンの種類

今回のポケモンにおいて、登場するポケモンで、現在発見されている(普通のプレイで入手可能な)
ポケモンは、全部で200匹です。また、No.201,202のポケモンは前作における
ミュウ、セレビィのような存在で、配布されるという説が有力です。

またその200匹のほとんどが今回ホウエン地方で見つかった新たなポケモンです。
前作から続けて登場しているポケモンはわずかにしかいないのです。

このことが、賛否両論生む結果となりました。
また、これに加えてカントー・ジョウトとの分離など、
前のポケモンから完全にかけ離れた物になっているのです。
あの金銀でマサラタウンに帰ってきた時の感動。
そしてあのレッドとの対戦…。
すべては魅力的でした。一度冒険したカントーを、新たな仲間ともう一度。
もう味わうことは出来ないのか。

新ポケモン内には、一応、今の段階では出現しないとされるポケモンのデータも入っています。
そう、いつの日か封印が解かれるのを待っていると言う状態です。




     対戦

今回から、2vs2の対戦が楽しめるようになりました。
新要素と言うことで6割方この2vs2なのかと思ってゲームを始めたわけですが、
意外に少なく、9割以上1vs1でした。
1vs1だといつも通りフィールド上を歩いているとトレーナーに見つかって対戦に入るわけですが、
2vs2のトレーナーは話しかけなければ相手をしてくれないため、回避も可能です。

ともあれ、これはとにかく楽しいです。
苦手ポケモンに対して集中攻撃なんて事も出来ますし、
たとえば「なみのり」という敵全体攻撃が出来る技もあります。
そうかと思うと「じしん」や「だいばくはつ」は味方にもダメージが及びます。
画面については任天堂のページに載っています。

経験値の振り分け方ですが、1匹倒した時点で出たポケモンに均等に振り分けられます。
たとえば1度も交換せずに1匹倒した場合、そのポケモンを倒して実際に1匹が得られる経験値を2で割って
それぞれに与えます。また、1匹を交換して、計3匹が対戦に出たとすると、
3で割った経験値が振り分けられます。

結論として、今回の2vs2は成功であるといえるでしょう。




     とくせい

ポケモンは、そのポケモンによって別々の特性を持っています。
ランダムではなく、このポケモンがもてる特性はA、
このポケモンがもてる特性はBまたはCのように決定されています。
任天堂のページの二段目ですが、ここでは例としてサメハダーが表示されています。
サメハダーと、その進化前のキバニアは、「さめはだ」という特性を持っています。
これはどういう物かというと、直接攻撃(体当たり、突進、切り裂く、二度蹴りetc...)をしてきた相手に対して、
いくらかのダメージを負わせるというものです。

この特性の出現によって、今までには実現し得なかった個性の強いポケモンを出せるようになりました。
たとえばヌケニンというポケモンは、HPが必ず「1」です。
しかし、特性によって「こうかばつぐん」の技しか当たらないようになっています。

この特性を上手く利用するのが対戦では重要視されるのではないでしょうか。




     ポケモンコンテスト

任天堂のページの三段目ですが、これは好きな人は好きでしょう。
ポケモンコンテストです。しかしちょっとポケモンの中心から外れているような気がします。

本来の目的を見失うことの無いようなポケモンにして欲しかったと思っています。




     ステータスの高さ、低さ

ポケモンは、同じポケモンを捕まえてもステータスは同じではなく、違う物になるように作られています。
ポケモンは、ステータスのそれぞれ(HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早)に「0〜31」までの数字を
持っています。
これを一般に「個体値」と呼びます。
たとえば、HPの個体値が31のジグザグマ(A)と、HPの個体値が0のジグザグマ(B)がいるとします。
(A)をふしぎなアメだけを使ってLv100にします。
そのときの(A)のHPは217です。

対してふしぎなアメだけを使ってLv100にした(B)のHPは、(A)の217をはるかに下回る
186にしかなりません。

この数字の差の原因は、前に述べた個体値という、「もともと持っている能力の差」と言うものです。


さて、よく巷で「『ふしぎなアメ』ばっかり使ってレベル上げとったら弱なるんやで〜」と言う話を聞きます。
これは本当です。
これは学校のテストに置き換えると分かりやすいかも知れません。
授業だけ受けて、テスト前には1分も勉強せずにテストを受ける人(C)と、授業を受けて、その上
テスト前に10時間とか勉強する人を(D)とします。
無論、成績が良いのは99%(D)の人であると言えるでしょう。
つまり、努力した結果が高いステータスにつながります。

ステータスを伸ばすためには、まずどのステータスを伸ばしたいかを決めます。
努力値は大抵、ポケモンの得意な能力の努力値(つまりマルマインなら素早の努力値)が、1〜3与えられます。
進化前のポケモンより、進化後のポケモンの方が基本的に多いですが、ケムッソとマユルドでは得意な能力
が違うため、ケムッソとマユルドではもらえる努力値の種類が違います。
さて、前に紹介した(A)、(B)についてです。
HPを伸ばしたい場合、HPの「努力値」をくれるケムッソを倒す事をオススメします。
ケムッソを1匹倒すと、レベルにかかわらず「1」の努力値を手に入れることが出来ます。
努力値は、戦闘に参加したポケモン全員に、割り振られることなく与えられます。
つまり、ケムッソ一匹に対して2匹のポケモンが参加したとすると、戦闘終了後に瀕死になっていない限り、
「1」のHPの努力値がそれぞれのポケモンに与えられます。
ポケモンは、すべてのステータスの努力値の合計を最大「510」ためておくことが出来ます。
一つのステータスには最高「255」の努力値をためておくことが出来ます。
つまり、HP「255」、攻撃「255」、その他「0」という風に、HPと攻撃を特化させたポケモンを作ることが可能です。

タウリン、ブロムヘキシン、キトサンなどをドーピングアイテムと呼ぶことがあります。
これらの薬は、特定の能力に対して「10」の努力値を与えることが出来ます。
つまり、「マックスアップ」を1個投与することと、ケムッソを10匹倒すことは変わりません。
薬を使って与えれる努力値は各ステータスで最高100です。
努力値が100を越えたステータスに対してドーピングは出来ません。

さて、さっき(A)、(B)をアメで100にしてみましたが、今度は
(A)をアメで100に、(B)をケムッソ255匹倒した上でアメで100にしてみます。
ケムッソを255匹倒すと言うことは、言い換えればHPの努力値を255貰うことと同じです。
つまり、そのポケモンが出来るところまでやった状態になれます。
話を戻しますが、そのときの(A)の体力は先ほどと同じ217ですが、(B)の体力は、努力したぶん249にまで上がります。
なんと、もともと持っていた能力をの差を見事に打ち砕きました!

強制ギプスについてですが、これは努力値が2倍もらえるようになります。
つまり、ギプス持ちでケムッソを倒すと「2」のHPの努力値がもらえます。
素早さが下がるのは戦闘の時だけで、ステータスの伸びはそのままです。

学習装置についてですが、学習装置では経験値と努力値両方が入ってきます。
もちろん努力値が半分になることはありません。




     せいかく

ポケモンにはそれぞれ「せいかく」が備わっています。
カナズミのポケセンにいるおっさんに話を聞くとわかりますが、
「ポケモンにも せいかくがあるというのは なかなか おもしろいもんだねー」
等と話しています。
性格は、無意味に備わっているものでは決して無く、ステータスの高さに影響してきます。
以下にどの性格がどの能力を得意とするか、を示します。

  • さみしがり… 攻撃:1.1倍 / 防御:0.9倍
  • ゆうかん… 攻撃:1.1倍 / 素早:0.9倍
  • いじっぱり… 攻撃:1.1倍 / 特攻:0.9倍
  • やんちゃ… 攻撃:1.1倍 / 特防:0.9倍
  • ずぶとい… 防御:1.1倍 / 攻撃:0.9倍
  • のんき… 防御:1.1倍 / 素早:0.9倍
  • わんぱく… 防御:1.1倍 / 特攻:0.9倍
  • のうてんき… 防御:1.1倍 / 特防:0.9倍
  • おくびょう…素早:1.1倍 / 攻撃:0.9倍
  • せっかち…素早:1.1倍 / 防御:0.9倍
  • ようき…素早:1.1倍 / 特攻:0.9倍
  • むじゃき…素早:1.1倍 / 特防:0.9倍
  • ひかえめ…特攻:1.1倍 / 攻撃:0.9倍
  • おっとり…特攻:1.1倍 / 防御:0.9倍
  • れいせい…特攻:1.1倍 / 素早:0.9倍
  • うっかりや…特攻:1.1倍 / 特防:0.9倍
  • おだやか…特防:1.1倍 / 攻撃:0.9倍
  • おとなしい…特防:1.1倍 / 防御:0.9倍
  • なまいき…特防:1.1倍 / 素早:0.9倍
  • しんちょう…特防:1.1倍 / 特攻:0.9倍
  • がんばりや…性格補正無し
  • すなお…性格補正無し
  • まじめ…性格補正無し
  • てれや…性格補正無し
  • きまぐれ…性格補正無し


これらより、どれかのステータスが高くなると犠牲になる能力も出てきます。
そこで、たとえばフーディンなどの例において言うと、フーディンは特攻を最も得意とし、
物理攻撃を苦手とします。
そこで、別に下がっても良い攻撃の能力を犠牲にし、特攻の能力をより高い物にする、
という事が可能となります。(つまりひかえめな性格)
この性格選びも対戦では重要になってきそうです。
また、HPに関係する性格はありません。





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2002/12/16  Written by The sun
情報を下さった「ポケモンのしくみ。」様(http://debugger.s21.xrea.com/)に感謝いたします。